ハマっ子の食を支えている「横浜市中央卸売市場」 市場内には卸売店舗や飲食街があり、一般の方も開放日なら自由に利用可能です。卸売市場は、日本全国のみならず世界各地から荷が集められてくる、いわゆる生鮮食料品等流通の拠点です。卸売市場には、荷を集めて市場で卸売をする「卸売業者」、卸売業者から荷を仕入れ街の小売店やスーパーなどに卸売りをする「仲卸業者」、小売店などのうち直接せりに参加して仕入れる「売買参加者」など、多くの事業者が働いています。これら事業者は、農産物、水産物、食肉又は花きそれぞれの品質を見極め、需要と供給のバランスを考慮し値を決める、いわば「目きき」のプロたちです。

横浜市中央卸売市場本場は、昭和6年2月に全国で3番目、東日本では最初の中央卸売市場として現在の神奈川区山内町に開設されました。大正12年3月の中央卸売市場法(旧法)の制定に伴い、横浜市は、市民の日常生活に欠くことのできない生鮮食料品等の安定供給と公正な取引の推進を目的として、直ちに建設の準備に着手しました。直後の同年9月に発生した関東大震災により一時計画を中止しましたが、本市震災復興事業の一環として再び計画され、昭和2年1月から4年の歳月をかけて建設し、業務を開始しました。

戦後、人口の急激な増加を背景とした取扱量の増加に伴い、施設の拡充整備を順次進めてきましたが、施設の老朽化、狭隘化が進行したため、市場機能の一層の充実を図るために抜本的な再整備を計画し、水産棟・関連棟は昭和61年9月に、また、青果棟は平成4年3月に建替えが完了し、以降、全国でも有数の市場として市民に安全・安心な生鮮食料品を供給する役割を担っています。
その後、「横浜市中央卸売市場の再編・機能強化に関する基本方針」に基づき、平成27年4月に南部市場の青果部・水産物部を本場に統合するとともに、市場機能強化の一環として水産棟を外気遮断・温度管理型施設に改修整備し、平成28年4月に供用を開始しました。

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